ご紹介するのはこんなお店です
店主は元プロスノーボーダーで、アパレルや居酒屋などを経て2023年にオープンしたお店です。
池袋線の肉そばの中でも濃厚な汁が非常に特徴的な立ち食いそばで、地元の方たちからも愛されているお店です。
麺処 盛盛
西武池袋線の富士見台駅南口を出て、商店街のような通りを練馬高野台方面に向かい、1分ほど歩いた場所にあります。
黄色のテントに駅方面から歩いて来ると、キン肉マンのような「肉」の文字が書かれているので、遠くからでもわかりやすいです。
店内
L字型カウンターがレイアウトされ立ち食いのみになっています。
透明なビニールカーテンが設置してあるため、食べていても周囲が気になるような感じではありません。
席はカウンター席のみ10席ほどです。
メニュー
そばとうどんで、温かいものと冷たいものがそれぞれあります。
種類はかけやきつねなど定番のものなどが6〜7種類あり、天ぷらなどの追加トッピングはありません。
注文方法
店内にある大きなiPhoneのようなタッチパネルで、注文は現金のみになります。
注文を終えると、食券が発券されるので、カウンターに出すと注文完了です。
肉そば
葱が多めにのせられボリューム感が出されています。
香りが良く、立ち食いそばとしては、かなり美味しそうな雰囲気があります。
葱は白や緑で葱全体を白髪にしたものがのせられています。
葱独特の香りも良く臭みもないので、汁や蕎麦と非常に良く合います。
肉そばでつかわれているのは豚肉で、出汁で炊かれ茶色に色付いています。
しっかりと煮付けられ、適度な歯ごたえが心地良いです。
蕎麦は平たく太めの麺がつかわれ、表面は黒目な色合いで星を見ることができます。
二度茹でによるものなので、柔らかめのコシですが、蕎麦としての風味はそこそこです。
そば汁は真っ黒な関東風で、濃いめの味を想像しながら飲んでみると、意外にもキレがあります。
スッキリとした味わいは醤油に火を入れない「生返し」の手法で作られているからです。
最後まで飲み干せるほど旨味もあるし、立ち食いそばとしての満足度もかなり高めです。
あとがき
以前はサラリーマンの味方や庶民の味として、立ち食いそばは多くの人に愛されていましたが、後継者不足などから閉店するお店が増えてきました。
しかしここ数年、立ち食いそばを愛する人によって、都内を中心にアップデートされた立ち食いそば屋が人気を博し、こちらの「盛盛」さんもそのお店のひとつです。
アップデートされた立ち食いそば屋さんの特徴として、安い価格設定は維持しながらも、味は本格的で手法や素材にこだわりを見せるなど、新たな庶民の味として復活の兆しを見せています。
