外観
西武池袋線練馬駅の南口から広がる飲食街の端で、目白通りにかかる交差点近くにあります。
店舗はビルの2階にありますので、自転車店横の階段を上がります。
店内
昔ながらの雰囲気で、いい意味で昭和感ある店内には、カウンター席とテーブル席があります。
カウンターにある鉄板では、提供されるお好み焼きの調理風景を目の前で見ることができます。
名物女将の大阪弁で元気がもらえるような快調な話も楽しいです。
開店直後だったので、まだテーブルは空いていますが、30分後には満席になる人気店なので、訪問時には予約必須です。
席はカウンター2席、テーブル24席の全26席くらいです。
テーブル席には、お店で人気のたこ焼き用の鉄板が設置してあります。
テーブル席は複数人での来店時のみ案内されますが、訪問時は他のお客さんの予約の都合で、時間限定で運良く1人で利用させてもらえました。
メニュー
お好み焼きは全部で10種類くらいです。定番の豚玉など、キムチ、イカ、すじコンなどの具材がつかわれています。
麺をからめたモダン焼きや、ねぎ焼きなどバリエーションも豊富です。
テーブル席のみで食べられる人気料理のたこ焼きもあり、本場の味を楽しむことができます。
焼きそばも、とん平焼やそばロールなど、種類、具材ともにさまざまで、注文に迷ってしまうほどです。
季節や入荷などによる「本日のおすすめ」メニューが置かれています。
定番メニューには無いラインナップで種類も豊富です。
生ビール
キンキンに冷えた中ジョッキビールグラスが、都内ではなかなか見かけないサイズなので、ビール党には見るだけでテンション上がります。
ビールについてくるお通しは、煮物でシミシミのコンニャクとチクワです。
以前は料理屋さんで、こういうお通しをよく見かけたのですが最近は少なく、懐かしさと甘めの味付けにホッコリすることができました。
ギヤラポン酢
焼肉屋さんなどでもよく見かけるホルモンで、牛の第四胃の部位です。
湯引きされたギヤラはコリコリとした食感で、ポン酢の酸味が、おつまみとして良くお酒に合います。
たこ焼き
運良くテーブル席をつかえたので、来店客の多くが頼む、たこ焼きを注文しました。
たこ焼きは18個なので、2人くらいで食べると丁度良いくらいのボリュームです。
鉄板に生地が落とされ、具材の紅生姜、天かす、タコが用意されます。
「見ていれば良いのだろう」と思ったら、ここからは自分で作ります。
店員さんがお手伝いやアドバイスしてくれるので、初心者でも楽しく作れますよ。
生地が鉄板に落とされてからは、ピックとビールを手に20分ほど格闘することになりました。
夏の夕暮れ時に、こんな風にお酒を飲めるときは、最高に幸せなんだろうなぁ。
店員さんのアシストもあって見事に焼き上げることができました。
外はカリカリ、中はシットリで、アツアツの出来立てはやはり絶品で、生地でつかわれている出汁の感じも良く出ています。
豚玉
お好み焼は店員さんが焼いたものにソースと青海苔がかかった状態で、熱の入った鉄板に置かれ、冷めることなくアツアツで食べることができます。
多めのキャベツが入り、ふわっとした食感で、具材の1つ1つにしっかりと主張感が感じられます。
1枚はけっこう大きく食べごたえがあるのも、浪花さんならではかと思います。
ねぎ焼
関東のお好み焼屋さんでは、なかなかメニューにも上がらないので、本場大阪の感じが味わえるならと思い注文しました。
具材は「イカ・豚」、「スジ・こんにゃく」、ソースは「ソース」、「醤油」から、それぞれ選ぶことができます。
もちろん、思いっきり大阪感を出したく、スジ・こんにゃく、醤油でお願いしました。
包み込むのが難しそうな具ですが、見事に一体感があります。粉物はこの具と粉の一体感が非常に重要だと思います。
粉物の具材としては、スジ・こんにゃくは関東ではなかなかつかわれないこともあり、軽い大阪トリップ感があります。
青葱の香りで、全体的に軽さがあり、ソースの醤油が非常に合い、大人なお好み焼のような風情です。
そばロール
最後の締めにと思い、焼きそばを注文しましたが、やはり玉子の誘惑には勝てませんでした。
鉄板で焼かれた焼きそばを、大量の玉子で包み込んでいますが、最後の締めとしては驚くほどのボリュームでした。
平打ちの麺がつかわれ、具材はキャベツやニンジン、タマネギなどシンプルですが、ソースの香ばしさと玉子の甘みが滲みます。
あとがき
お好み焼き鉄板焼浪花さんは、1984(昭和59)年で創業で40年の歴史があります。2019年にはミシュランガイド東京に掲載されるなど、人気・実力ともにあるお店です。
東京で粉物を食べると、どうしても割高な印象がありますが、こちらの料理はボリュームや具材の質も良く、しっかりとした満足度も得ることができます。
大阪出身の名物女将が焼くお好み焼は、本場の味そのままに、店内の雰囲気も大阪のノリのような軽快さや、ワイワイガヤガヤとノリと勢いで楽しく過ごせます。