外観
伊勢丹新宿店などがある新宿3丁目の路地裏にあります。
最寄り駅はJR新宿駅や西武新宿駅、東京メトロ丸ノ内線の新宿三丁目駅が最も近い駅です。
店舗入口と言っても階段が見えるだけです。
実際の店舗は入口から上がった2階になりますが、傘のかかった窓が4つ見え、古めしさと歴史を感じます。
大きな通りからは直接店舗を見ることができないので、目立ちにくいですが、営業中は黄色の看板と旗が見えるので目印にしてください。
店内
ステンドグラスやランプなど、昭和のノスタルジックな喫茶店のような雰囲気で落ち着きがあります。
席はテーブル席8席、窓際のカウンター8席の全16席です。
平日のランチタイムにお邪魔しましたが、近隣で働くサラリーマンや観光客などで満席です。
注文を受けるとカウンターの中で盛り付けられたカレーが、次々と席に運ばれていきます。
メニュー
カレーはトマトとチーズ、エビ、牛筋煮込みなど5種類のみで、トッピングにフランクフルトやチーズなどがあります。
ライスやルーのみの大盛り、食べた途中からのライスの追加ができます。
牛スネ肉のカレー
カレーはルーとライスは別々で、好きな分量をライスにかけるようになっています。
ルーは欧風カレー店にありがちなグレイビーボートではなく、深めのフライパンのような器に入っています。
ライスには福神漬がはじめから添えられ、量は通常で270g、大盛りで420g程度になっています。
カレーに合わせて水分少なめのライスは、ルーをのせた際もベシャベシャにならず、きちんと米の甘味を残しています。
ルーは黒に近いような濃いめの茶色をし、具材などは見えません。
器になみなみと注がれたルーは、小さな器ですが通常のライスには十分過ぎるボリュームです。
ポットからルーをライスに盛ると、ルーの中からお肉がゴロゴロと出てきます。
つかわれているスネ肉は本来、硬い肉質ですが長時間煮込まれホロホロになっています。
ルーの旨味もしっかりと染み込み、高級な肉質を思わせるキレイな断面です。
ルーは欧風カレーのようなコク深い味わいで、一滴足りとも残したくなります。
香辛料のスパイシーさや苦味も感じられ、牛スネ肉やお米の甘みを存分に引き出してくれます。
ルーは完成までに4日を掛け、タマネギ、トマト、牛肉、チャツネなどとスパイスを合わせルーを作り、その後にメニューごとの素材と合わせて完成となる。
辛いのが苦手な人にとっては、少しキツく感じるくらいですが、だんだんとクセになること間違いありません。
あとがき
カレーの店ガンジーさんの創業は1972(昭和47)年と、約50年が経過しています。先代が店を創業し、現在は2代目の息子さんがお店を継ぎ、すでに15年以上が経過しています。
インド独立の父「ガンジー」と聞けば、カレー好きな日本人ならすぐ「インドカレー」だと思うが、こちらでは欧風のカレーをベースにされています。
ルーはカレーの通が好みそうな、しっかりとした辛味があり、肉やルーに入った素材の味からも主張を感じながら、絶妙な固さで炊かれたライスや福神漬も、要素として成り立ち、ひと皿の中で満足度の高い調和を見せています。