ご紹介するのはこんなお店です
外観
富津市街を内房沿いに国道127号を南下し、漁師町が並ぶ海沿いの一角にあります。
以前は、ラーメンや餃子などを出す定食屋だったため、古びた看板に哀愁があります。
最寄り駅は、JR内房線の浜金谷駅から徒歩5〜6分で、近くには地獄のぞきで有名な鋸山ロープウェイがあります。
駐車場
駅から近い店舗ですが、観光がてら立ち寄られる人も多く、店舗前の空き地のような場所に専用の駐車場があります。
駐車する際には、店員さんに待ち時間など相談を受け了承すると、駐車場所を指定されているようでした。
車のナンバーを見ると、埼玉や神奈川、茨城など他県ナンバーも多く、人気のほどに驚かされます。
店内
昔から営業されているようで、定食屋さんや食堂のような独特の雰囲気がありました。
案内されたのは、裏口のような場所から入った1階のテーブル席です。
靴を脱いで上がる休憩室のような部屋で、カウンター席を裏から覗くような感じでした。
席は1階カウンター8席、テーブル10席、2階のテーブル20席の38席です。
店舗前から向かって左方向に店舗に沿って並びます。
列に入ると、店員さんからおおよその時間を告げられ、了承すると人数を聞かれます。
並ぶ際にはかなり厳格にルールがあるようで、横断歩道に出たり、隣の家の敷地近寄ると怒られます。
メニュー
ランチタイムのメニューは定食などの5種類のみです。
訪問時には漁の都合で、アジ三昧定食が提供不可なので、実質4種類での提供でした。
メニューにはありませんが、瓶ビールは注文することができました。
地魚漬け丼
オカズを入れるくらいのサイズの器にご飯が盛られ、地魚の漬けが盛られています。
画像にはありませんが、漬け丼にも味噌汁やお新香が付いてきます。
魚は、マグロ、タイ、シマアジなど3〜4種類くらいで、醤油で漬け込まれていますが、プリプリとして鮮度の良さがあります。
ご飯がかなり美味しいので、漬けとの相性は抜群で、あっという間に完食してしまいました。
はまべ定食
お店で一番人気のアジフライが付いた定食です。
アジフライ、味噌汁、ご飯、小鉢、刺身が付いてくるので、なかなかのボリュームです。
小鉢は醤油味の浅漬け、魚の煮物などです。
どの小鉢もしっかりと作り込まれているのがわかり、味付けもシンプルながら美味しいです。
定食の小鉢が美味しいというのは、本当に良い定食屋さんの証です。
味噌汁は器から魚の身が見えているので、店員さんに魚の種類を聞くと鯛の味噌汁だそうです。
鯛から出る旨味で出汁が抽出され、具材の大根などとも良く合っていました。
定食に付いてくるご飯はちょうど一杯分ですが、おかわりは一杯まで無料ですることができます。
お米そのものに非常に甘みが感じられ、炊き加減も良く、ご飯だけでも十分に食べられてしまう美味しさです。
刺身は3点盛りで、マグロ、タイ、シマアジの3種類です。
マグロは中トロ程度の脂のノリ加減、タイはコリコリとした歯ごたえがしっかりとあり、シマアジは張りと旨味が感じられます。
アジフライは2匹でサイズも大きめなので、これだけでも十分なボリュームです。
歯ごたえは衣はサクッで、身はフワフワと非常に柔らかく、最高に美味しいアジフライです。
いきなりソースをかけるよりも、衣に味があるので、そのままでアジの風味が楽しめました。
あとがき
海の近くに来ると「漁師めし」と書かれた看板を頻繁に見かけますが、なかなか絶品と思える味には辿り着けないものですが、はまべさんは間違いありませんでした。
アジフライの衣は必要最低限の薄めで、揚げ具合も絶妙で、揚げる技術に熟練の技を感じますし、小鉢、刺身、お味噌汁、ご飯、どれをとっても美味しい要素があり、定食屋さんらしいボリューム感ある内容に満足度高めです。
金谷は通年でアジを捕れますが、旬は春から秋になるまでの温かい時期で、運が良ければ根付きの黄金アジに出会えるかも知れません。