外観
前橋から伊勢崎方面に抜ける群馬県道2号(通称:前橋館林線)沿いの交差点の角にあります。
最寄り駅は、JR両毛線の前橋大島駅ですが、約2kmと離れています。
店舗は、何軒かのお店が横に連なったうちの1店舗です。
駐車場
駐車場は店舗前に2台、そのほかに敷地内に共有駐車場があり、全部で12〜3台ほどが停められます。
店内
L字カウンターと、その後ろにテーブル席が2組用意してあります。
カウンターに案内されたときは、平ざるで麺をキレイに整える、店主の見事な手さばきを間近で見ることができます。
席数はカウンター9席、テーブル4席の全13席となっています。
行列必須の人気店なので、満席時の入店方法を書いておきます。
店内にホワイトボードがあり、名前と人数を書きます。
順番が来たら呼ばれるまで、外で待ちます。
店員さんから名前を呼ばれたら、券売機で食券を購入して入店します。
券売機
ラーメンは博多らーめん、博多こってり、一路らーめんの3種類で、それぞれにラーメンとチャーシュー麺の2種類があります。
ラーメンのトッピングは、味玉、葱、メンマ、海苔の4種類、サイドメニューに3種類のご飯類と、もつ煮がありました。
替玉を注文する場合、ぴったりであれば現金で可能。お釣りがある場合は券売機での購入となります。
もつ煮
けっこうなボリューム感があり、2人くらいで食べても良さそうなサイズでした。
モツ単品だけでなく、ご飯にモツをのせた「もつめし」もありました。
とにかく時間を掛けて煮込まれているのが分かり、トロトロ食感にもかかわらず脂や臭みもキッチリ落としてあります。
白味噌ベースのような甘めの味付けで、一味のようなピリッとする辛さがアクセントになっていました。
博多らーめん
最近のラーメン屋さんでは珍しい、ナルトマークの中華どんぶりに入っています。
刻み葱、チャーシュー、メンマ、味玉とシンプルな構成になっています。
メンマは幅、大きさともに厚めに切られています。
色味は濃く、味付けは甘めに付けられ、加減の良いシコシコとした歯ごたえです。
ラーメンには、本場の豚骨ラーメンを意識したような、半身の味玉が入っていました。
黄身は茹玉子くらいに火が入っていますが、食べると半熟感があり口の中でとけていきます。
味もしっかりと付いており、味玉だけでも一杯への手間を感じ取ることができます。
薄切りのチャーシューは大きめのサイズで、低温調理によって表面にキレイな赤身が残っています。
食べ進めて時間が経つと、肉に火が入っていき色味が変わっていきますが、シットリとした柔らかさは残り続けます。
豚骨ラーメンには珍しいタイプのチャーシューですが、違和感ではなく、確実に一杯の格を上げています。
麺は豚骨ラーメンらしい極細のストレート麺で、注文時に麺の固さを選ぶことができます。
低加水麺ながら熟成させることで、ボソボソとした独特の食感も無くしなやかな歯ごたえです。
麺1玉は150gで、それほどボリューム感が無く、大半のお客さんが追加で替玉を注文します。
替え玉は、席がカウンターの場合は直接どんぶりに入れ、テーブル席の場合は、別皿で提供していました。
豚の頭のみがつかわれたスープは、3日間煮込ませて抽出された濃厚な豚骨スープです。
久留米の人気ラーメン屋「大砲ラーメン」が元祖の、「呼び戻し」という製法による継ぎ足しをおこなっています。
スープは口当たりが非常にまろやか。臭みも無く醤油がキリッと効いた感じが、進化した豚骨ラーメンらしく、震える美味しさです。
あとがき
店主さんは、群馬豚骨ラーメンの有名店「だるま大師」さん出身で、在籍時には店長をしていたそうです。
ラーメンの味として、だるま大師さんも好きなのですが、博多一路さんの方が一段階、手間暇が掛けられている印象を受けます。チャーシュー、メンマ、味玉、麺もスープも。ラーメンを構成する1つ1つが丁寧にこだわりを持って作られ、時間の掛け方が感じられます。
夜のみの営業で、どうしてランチ営業しないのだろうかと疑問に思っていましたが、それだけ時間が無いということでしょう。感服いたします。