外観
高崎の中心部から少し前橋寄りの地域で、中央通りという比較的大きな通り沿いにあります。
最寄り駅はJR信越本線の北高崎駅で、徒歩15分ほどとなっています。
店舗は大きなマンションの、1階テナントとして入っています。
駐車場
店舗前には駐車場はありませんが、徒歩2分ほどの離れた場所に専用の駐車場があります。
北陸新幹線の高架下になり、全部で7台置くことができます。
店内
和風の落ち着いた雰囲気の店内で、全体的に活気があるというよりも、お客さんが淡々と食事をしている感じです。
L字の大きめなカウンター席のみ10席で、背後に待機用の席が10席ほどありますが、お客さんの回転は早く店内に入ってからの時間の目安は20分ほどです。
店内満席時は画像のように、店舗から向かって右側に列をつくり、車道側に折り返します。
メニュー
ラーメンは、支那そば、特製そば、わんたんそば、焼豚そば、わんたん焼豚そばの5種類。それぞれ注文時に醤油か塩を選べます。
トッピングは麺の大盛、味玉、のり増しの3種類で、サイドメニューはごはん類の2種類のみです。
お会計は最近のラーメン屋さんには珍しい食後の会計です。
豚角煮ごはん
厚めに切られた角煮が2切れで、ご飯はちょうど一杯分ほどのボリュームです。
角煮は厚めに切られていることもあって、噛みごたえにジューシー感があって、甘めの味付けは暴力的にならず、しっかりとした旨味があります。
ご飯も非常に丁寧に炊かれ、お米の旨味を感じられるので、お腹に余裕がある人には、ラーメンといっしょに食べて欲しい一品です。
支那そば
トッピングはチャーシュー、葱、海苔、メンマのみと、お店のラーメンの中で一番シンプルです。
支那そばらしく凛とした印象で、非常にキレイな見た目です。
スープは醤油をチョイスしました。
かなり「節」がしっかりと効いていて、強めのアクセントの醤油が丁寧にのせられている感じです。
特製そば
特製は支那そばに、ワンタンと味玉が追加されているので、見た目的にもかなり豪華です。
メンマはかなり厚め、太めに切られていることもあり、しっかりとした噛みごたえと歯ごたえがあります。
味付けは甘めで、全体のアクセントして非常に効いていました。
ワンタンの自家製らしき皮は非常に薄めで、抵抗感なくスルッと食べることができます。
餡はけっこう詰まっている感じで、お肉の旨味を感じさせてくれます。
味玉は見た目的には色は一般的な玉子と変わりませんが、出汁感がしっかりと効いています。
黄身はほど良い半熟で、抜け目無さを感じます。
チャーシューは赤く色付けられているので、中華料理などでつかうような焼豚を連想します。
固そうな見た目ですが、実際食べてみると適度な歯ごたえが残され、お肉を食べている実感があります。
麺は中細の自家製ストレート麺で、表面には茶色の粒が見えるので、全粒粉が配合されているようです。
断面は四角に近く、噛みしめた時の強さを感じますが、舌触りは非常に滑らかです。
スープは塩をチョイスしましたが、インパクトある印象を持った醤油に比べ、かなり優しさが前面に出た味付けです。
ベースは鶏と豚を合わせたものですが、非常に優しい印象の出汁感が全面に出ているので、支那そばらしい美味しさが実感できます。
あとがき
支那そばなかじまの店主は、目黒の名店「かづ屋」で、店長を経験、その後2008年に独立されました。
お店の雰囲気を含め、職人気質で真面目に淡々と仕事をこなすタイプの方のようで、ご飯の炊き加減を含め、ラーメンにつかわれる具材やスープなど、どれをとっても丁寧な印象です。
先日お邪魔した、高崎の「くろ松」の店主とは友人のようで、かづ屋で同時期に働かれていたようです。
昼営業で駅から遠いのですが、決して後悔しない一杯であることは間違いありません。