外観
JR山手駅から徒歩3分ほどの本牧通り沿いにあります。
町方面からでもトンネルを抜けてすぐの場所にあり、散策できる距離です。
隣の建物と入口は2個ありますが、向かって左側が正式な入口になります。
店内
入るとすぐに食堂のようなアジアンテイストの空間が広がり、名物のシュウマイを詰める様子を見ることができます。
奥には回転テーブルが置かれた広間があります。(もう1つの入口は中で繋がっていて納得しました)
手前が満席の時は、こちらの広間で相席になっていました。
席はテーブル席のみで全60席と広めです。
メニュー
メインの料理は麺類、ご飯物と、中華料理屋さんらしく種類はかなり豊富です。
海鮮や肉類といった本格中華料理もあり、シチュエーションに応じて料理を楽しむことができます。
シュウマイ
1人前5個で、それほど大きくはないシュウマイです。
蒸したてで運ばれて来るので、熱々のものが食べられます。
皮は非常に薄めで、メインが餡という感じです。
餡は豚肉にタマネギと長ネギで、かなり細かくミンチされているので、食感と味はソーセージのような感じです。
五目焼きそば
錦糸卵がのせられて、中華料理っぽいイメージを体現しているかのような五目焼きそばです。
具材は、野菜類や海鮮、キクラゲなどと五目というだけあり種類は豊富です。
餡は甘めな味付けですが、上品な海鮮風味が非常に美味しいです。
麺はパリパリの揚げ麺がつかわれています。
口の中で突き刺さるようなパリパリ食感に、餡や具材をからめて食べると美味しいです。
1人で食べる量としては十分で過ぎるボリューム感です。
チャーハン
丼に入ったチャーハンは多分初めてじゃないかという珍しい一品です。
チャーハンにはザーサイとスープが付いてきます。
スープは何とも独特で、町中華などで提供される中華スープとも違うので面白かったです。
ご飯には海老やグリンピースがのっていて、ビジュアル的にも美味しそうです。
食感はかなりパラパラ系で、薄めの醤油っぽい味付けで、香ばしさを非常に感じられます。
丼一杯に入っているので、かなりボリュームが多く、2人くらいでシェアするとちょうど良さそうです。
あとがき
こちらの奇珍さん、もともとのお店の創業は1918年と実に100年以上の老舗中華料理屋さんで、横浜でも一番古いと言われています。(現在の場所に移られてのが1942年だそうです)
佇まいや雰囲気など、異国情緒感がありつつ、中華街からは少し離れた場所まで、元町を通り抜け歩いてくるにはちょうどよい距離感でした。店員さんのぶっきらぼうな感じも「中華料理屋さんぽいなぁ」と妙な納得感があります。
料理に関しては、全体的に甘みを非常に感じられる味付けですが、それも先代から受け継いだ「奇珍の味」だそうで、ここでしか食べれないオリジナリティがありました。