外観
徳島市街からバスで15分ほどの海もほど近い場所で、近くには徳島と和歌山を結ぶ、南海フェリーの徳島港のりばがあります。
最寄り駅はJR四国牟岐線の阿波富田駅ですが、約3kmと徒歩だと距離があります。
店名が大きく書かれているので、近くまで来ればすぐに分かるかと思います。
駐車場
郊外の店舗なので、駐車場がお店の周辺にあります。
全部で15台、大型バス1台、マイクロバス1台を置くことができるそうです。
店内
靴を脱いでの畳敷きに間仕切り、奥には個室のような部屋があります。
席は食べログ掲載で150席とかなり広めです。
メニュー
事前に予約していたため、メニューを拝見できなかったので、画像はお店のパンフレットになります。
単品料理もあるようですが、コースは価格によって食材や内容が異なる全4コースとなっています。
竹コース
桶の中に海産物がたくさん入った状態で、運ばれてきました。
伊勢海老や貝類など、ほとんどが生きたままでの提供となります。
※一部竹コースとは違う食材が含まれていますが、他の食材の代用との説明でした。
調理はすべてスタッフの方がおこなって頂けるので、焼け終えて食べる瞬間を待つのみです。
眼の前で、生きた海産物を鉄板の上にのせ、伊勢海老などが動く様は、ものすごい光景です。
お通し
お通しは鮑の肝です。
肝は煮付けられ、風味豊かな肝らしい旨味がギュッと閉じ込められた感じです。
刺身
海老の尻尾
味わったことがないような身の硬さですが、それでかえって鮮度の良さがわかります。
鮑
身はそれほど大きくありませんが、コリコリと独特の風味が良い感じです。
添えられた海藻を紫蘇で漬け込んだものも美味しかったです。
伊勢海老
実際のコースでは伊勢海老のお刺し身は1人1匹だそうですが、サイズの小さなものがなかったそうで、大きな伊勢海老が一匹での提供です。
身は相当プリプリとしていて、食感をわかりやすく言えばグレープフルーツのような感じで、非常に強い甘みがあります。
焼物
海老の頭
最初に食べた刺身の尻尾の頭部分です。
鮮度が良いため、硬さなど微塵も感じることなく、パリパリと食べることができます。
伊勢海老
尻尾の身はもうプリプリよりも、ブリブリといった具合に伊勢海老の旨味を楽しむことができます。
頭は味噌がタップリと入っていて、甲殻類好きにはたまらないです。
※伊勢海老の刺身の大きさが不十分なため、伊勢海老の踊焼きを付けてくれたそうです。
鮑
刺身はコリコリとしていたのですが、焼くことで非常に柔らかくなり、食感と旨味を同時に楽しめました。
好みもあるかと思いますが、刺身よりも焼いた方が好きでした。
ウチワエビ
足がいっぱい生えている感じで、見慣れない形が少しグロいです。
初めて食べるウチワエビですが、伊勢海老に比べると淡白な印象です。
あっさりとしていますが、伊勢海老とは違う旨味があります。
ホンビノス貝
専門店だけあり、砂などはしっかりと抜かれています。
千葉で食べたこともありますが、貝は地域によって味が違うものなのだと感じる美味しさがありました。
さざえ
身は小振りではありますが、塩気があって肝も美味しく、ほどよい柔らかさです。
ヒオウギガイ
色鮮やかなキレイな貝として有名な貝です。
焼き終えると、非常に歯切れ良く、肝といっしょに美味しい身を頂くことができました。
牡蠣
他の海産物同様に、やはり鮮度は抜群に良いです。
やはり焼いた牡蠣は風味も旨味も抜群に美味しかったです。
汁物
伊勢海老の胴体部分が半身入った味噌汁です。
伊勢海老の出汁がしっかりと滲み出ていて、強めの甘みが非常に美味しいです。
半身の中には、しっかりと身が詰まっているので、コース全体で伊勢海老を3匹くらいは食べた感覚です。
※〆に白ごはんが付きますが、満腹だったためお断りさせて頂きました。
デザート
最後にはデザートとしてマスクメロンが出てきました。
あとがき
食べログでフォローしている著名な方がかなりオススメしていたこともあり、徳島に行った際には是非立ち寄りたいと数年前からブックマークしていたお店がししくいさんでした。
脚が動く伊勢海老やウネウネと動く鮑など、目の前で焼かれる踊焼きは豪快そのものです。普段は何気なくおこなっている「食」という行為が、目の前で調理されている様は「命」を頂くということの実感であり、根本的で本来の「食」とはこういったものなのだと感じました。
海無し県に住む身としては、海産物を頂けるだけでもありがたいのですが、都内などで食べれば倍くらいはしそうなボリューム感と鮮度を気軽に味わえることができたお店でした。