外観
JR東北本線の東十条駅の南口から改札を出て、住宅街に入ったところにあります。
街のお蕎麦屋さんとしては、かなり趣があり雰囲気を感じます。
店内
外観同様に純和風な装いの店内は、街のお蕎麦屋さんとは思えない空間でゆったりできます。
椅子やテーブルなど細部にも、こだわりを感じさせてくる空間です。
テーブル席の他にも区切られた個室のような和室もありました。
席は小上がりの和室2組、4人掛けのテーブルが4組ほどで全部で20席前後くらいです。
メニュー
蕎麦は、日替わりや味比べなどと、さまざまな趣向が凝らしています。
その日提供される蕎麦の産地が店内に飾られていました。
日本全国の産地を使い分けているようで、蕎麦に対する情熱のようなものを感じさせてくれます。
サイドメニューも、お蕎麦屋さんの定番料理から、一品料理など豊富でかなり期待感を感じる内容となっています。
お通し
料理とともに、アルコールを注文したので、お通しが出てきました。
揚げ豆腐を辣油で辛めに味付けたものですが豆腐もタレも美味しいです。
板わさ
厚めに切られた蒲鉾は風味も良く美味しいです。
醤油でも味噌ピーナッツもとろろで粘りのでたワサビも面白かったです。
天ぷら盛合
せっかくなのでと注文した天ぷらです。具材も豊富で火の通りも良く素材も美味しいです。
友人と2人で食べましたがけっこうなボリュームでした。
一東菴さんの天ぷらは天つゆがな塩で食べますが、塩も美味しく天ぷらの味を見事に引き立ててくれていました。
三産地味くらべ
産地が異なる3枚のざる蕎麦を楽しめる、贅沢な蕎麦三昧のコースとなっています。
ワサビはやはり天ぷらと同じとろろ入りでした。
そばつゆは醤油の風味というよりも出汁感強めで独特の風味が美味しいです。
一枚目は「長野県乗鞍産」の蕎麦です。
一口食べただけで蕎麦の甘みがギュッと詰まったような印象です。
食感も非常に良く割合は2:8くらいでしょうか?
2枚目は「福井県大野産」の蕎麦です。
見た目が黒く田舎蕎麦的な食感がまた美味しいです。
最後は「長野県木曽産」の蕎麦です。
さらしなのような透明感が強く正統派の蕎麦の風味がまた美味しいです。
あとがき
どら焼きで有名な「草月」さんに訪れ、ちょうど昼時だったので近場で美味しいお店でもと思い、食べログで検索して入店しました。
お店の佇まいからして美味しい予感がずっとしていて、店内の落ち着いた空間、彩りある器。料理も手抜き感など全く感じない完成度の高さで楽しませてくれました。
蕎麦は食べた瞬間から違いを感じるほど独特でそばつゆの秀逸さは本当に新しい蕎麦の食べ方のような印象すら受けました。