外観
神田、御茶ノ水、秋葉原のちょうど真ん中あたりに位置します。
外観は入母屋造りで木造3階建で東京都選定歴史的建造物にも指定された、非常に雰囲気ある建物です。
お店がある界隈は以前、連雀町と呼ばれ、周辺には蕎麦のかんだやぶそば、神田まつや、あんこう鍋のいせ源、ぼたん鍋のぼたんなどの名店が軒を連ね、今なお昔ながらの雰囲気を残しています。
店内
1930年(昭和5年)創業で、戦災でも奇跡的に焼け残った店内は雰囲気バツグン。設計者不詳ながら、東京都選定歴史的建造物に指定されています。
残念ながら店内は撮影禁止とのこと。ボカシをかけて掲載しますが、素晴らしい店内なので、是非実際に皆さんの目で見て雰囲気や造りを感じて欲しいです。
席は1階と2階が食事スペースで、小上がりやテーブルなど、全部で44席と広めです。
メニュー
甘味処さんなので、定番メニューのみつ豆やあんみつなどがあります。
あわぜんざいや揚げまんじゅうなどが人気のようです。
甘味以外にもお雑煮など、お餅を使った料理などもありました。
桜茶
お伺いしたのは2月ですが、席に着くとすぐに桜茶を出してくれました。
香りで春気分になるので、気持ちが良いですし、塩気があって桜の香りとともに美味しいです。
いそべまき
磯辺巻は、小さく切られたお餅が5個です。
食事としては少なく、軽食としてはシッカリとしたボリューム感です。
海苔と少し辛味のある醤油が非常に香ばしく、お餅が非常に柔らかくて甘みもあり美味しいです。
あんずあんみつ
あんずあんみつには、お茶と黒蜜が付いてきます。
実に見た目が「絵的」で、写真に撮ると非常に映えるビジュアルです。
黒蜜は甘すぎず、ちゃんと蜜の濃厚さがありつつ、後味はさっぱりもしています。
甘党には嬉しいほどに、量はかなり多めになっていますので、タップリとかけることができます。
餡はしっとりとした食感のこし餡が使われ、甘過ぎない塩梅がとても良いです。
求肥は赤と緑の2種類です。
けっこう大きめでモチッとした食感で、ほのかに香る風味も楽しめます。
寒天とみつ豆です。
寒天はプリッとした歯ごたえで黒蜜をかけると美味しいです。
みつ豆は青臭さを残しつつ少し固めの食感が良い感じです。
杏は甘さと酸っぱさがギュッと詰まった感じで非常に美味しいです。
大きめのサイズと5個ほど入ったボリューム感も好きです。
あとがき
竹むらさんですが、外観からしてノスタルジーな要素が満載。「こういう雰囲気が好き」という人にはたまりません。
文豪の池波正太郎が良く通っていたことでも有名。最近ではNHKの朝ドラ、「仮面ライダー響鬼」のロケ地や、アニメ「ラブライブ」などの建物のモチーフにもなっています。
そんな雰囲気の中。桜茶を飲みながら甘味を食べるのは非常に趣があります。お店で一番人気の揚げまんじゅうは、食後には少し重いかと思い、あんみつを食べると杏の美味しさが素晴らしかったです。