外観
都営地下鉄三田線もしくは大江戸線の春日駅A5出口を出てすぐの場所にあります。
2022年4月にグランドオープンした、「文京GARDEN」というビルのの1階部分に入っています。
低層階は商業施設、高層階はオフィス、マンションがある複合施設です。
店内
オープンしたてということもあり、かなり清潔感がありキレイな印象です。
中央のL字カウンターと、店舗外側にもカウンター席があり、テーブルが一切無い完全立食い蕎麦屋ですが、狭苦しい感じではなく、ゆったりとスペースが取れます。
席はカウンター席のみので、全18席になります。
メニュー・注文方法
立食いのお蕎麦屋さんとして、メニューの数は少なく数を絞って提供されているようです。
定番のかき揚げや、きつね、たぬきなどがありますが、お店で一番人気の肉そばは4種類もありました。
サイドメニューはいなり寿司とおにぎりのみで、ご飯物と蕎麦のセットメニューが3種類ありました。
注文方法は、カウンターにて口頭で注文をおこない、現金前払いになります。
厚肉玉そば
お店で一番人気の肉そばにおける最上級料理。
お肉厚めと生玉子をいっぺんに食べられるスペシャル・トッピングになります。
見た目の迫力とボリュームの満点さで、かなり食べごたえがありそうです。
厚肉の厚さは2cmくらいはありそうで、その名の通りに肉厚です。
煮豚の表面は茶色く時間が掛かっている色合いで、味付けは見た目の予想以上に濃過ぎず、肉に染み込んだタレの甘さを感じますが、内部はしっかりとした肉の味がダイレクトに伝わってきます。
肉の筋などはキッチリと処理され、口に入れると抵抗感無く、解けるように裂けていくような歯応えです。
蕎麦の色は黒く、蕎麦屋の蕎麦よりも、立食い蕎麦の蕎麦という感じです。
茹で方は、予め茹でたものを、注文を受けてから再度茹でる二度茹でのようです。
緩めでスルスルと食べられるので、蕎麦汁や厚肉などとのバランスを考えると、非常に食べやすさを感じる蕎麦です。
蕎麦汁は真っ黒で、暗黒系に近いような色合いです。
デフォルトでたぬき(天かす)が入っているため、当然ながらメニューに「たぬき」はありませんでした。
厚肉の煮汁が溶け込んでいることもあってか、印象としては甘めですが、出汁のような旨味とたぬきの油が合わさり、旨味になっていました。
あとがき
豊しまさんは、1970年ぐらいに巣鴨の市場近くで副業のような感じで、春日店現店主の父親が創業したそうです。
変わりゆく東京という場所柄、閉店や開店などの紆余曲折を経て、現在は飯田橋、春日、江戸川橋の3店舗のみで営業。どの店舗も昔ながらの立食い蕎麦のスタイルとなっています。
優しい味付けで、見た目ほどに重みを感じることなく、無心で食べられることができ、魅力的で中毒性があるような一杯でした。