外観
高崎市街を走る国道17号から一本入った道沿いにあり、雰囲気ある外観が特徴的なお店です。
最寄り駅はJR上越線の高崎問屋町駅から1.2km、徒歩15分ほどとなっています。
駐車場
店舗敷地内に専用の駐車場があり、とくに線などは引かれていませんが、5台ほど停められるようです。
敷地内の駐車場が満車の場合は、目の前にある大きな月極駐車場の一部が駐車場となっています。
店内
店内は外観同様、古民家風の和風な造りで非常に雰囲気があります。
真ん中に通路が通り、各部屋が個室のような感じになっています。
案内された部屋は、一度外に出る別室のような部屋で、ゆっくり食事を楽しむことができました。
席数の詳細はわかりませんが、部屋数が6つほどあったので、およそ25名ほどが入れそうでした。
メニュー
メニューは全体を通して、品数を限定しているようで、それほど多くはありません。
冷たい蕎麦は、全部で10種類ほどとなっています。
温かい蕎麦とともに、何種類かの蕎麦もあり、蕎麦は全部で15種類ほどとなっています。
一品料理もそれほど多くなく、そばがきやだし巻き玉子きなどとなっています。
ごまどうふ
豆腐の見た目はやや白から黄色がかった色に、醤油、山葵が添えてあります。
サイズ的にはけっこう大きめで、ツマミとしても十分なサイズ感です。
色味からそれほど胡麻の味を想像できないのですが、食べてみると濃厚過ぎる胡麻の味とのギャップに驚かされます。
蕎麦屋さんだけあって、醤油、山葵の香りも良く、濃厚な胡麻の味が引き立てられます。
ほたての大葉揚げ
蕎麦はせいろそばを注文する予定だったので、一品料理として揚物をお願いしました。
帆立を大葉で包み、揚げた珍しい天ぷらで、レモンが添えてあります。
天つゆも塩もなかったので、そのまま食べてみると、しっかりとした塩味が付いていました。
衣はほどよい厚みで、食べた瞬間のサクサク感もありますが、まどろっこしさもなく絶妙です。
帆立は生食用のものをつかい、火の入りも良いので、食感、味ともに絶品です。
鴨汁そば
寒い時期にお邪魔したので、温かい蕎麦としてお願いしました。
大きめの器に具も多く、けっこう食べごたえがあるお蕎麦でした。
葱は長めに切られていて、しっかりとした食感を感じるとともに、甘みある味も非常に美味しいです。
汁が染みて少しクタクタになると、鴨の味とともに、グッと旨味が増されます。
鴨肉はしっかりと火が入れられていますが、特有の固さはなく、ホロホロとした食感が良い感じです。
風味付けのためか、鴨肉にかけられた山椒が良い感じに全体のアクセントにもなっていました。
蕎麦は後に食べるせいろそばよりも太めなものをつかっていました。
太めの蕎麦はモチモチとしたした食感重視で、食感と喉越しが非常に良かったです。
汁は鰹節の風味をちゃんと感じられる濃厚さがあり、甘めな味付けとなっていました。
時間の経過とともに、たっぷりと入った鴨肉から滲み出た鴨の油が、深みある味へと変化していきました。
せいろそば
冷たいお蕎麦として、せいろそばをお願いしました。
薬味は葱、辛味大根、山葵となっています。
そば汁は徳利での提供なので、蕎麦湯までしっかりと楽しめる量です。
本節を一本つかっているので、強い風味があって、醤油の美味しさとのバランス感も非常に良いです。
北海道産蕎麦を2:8で打っているそうですが、表面には星も見えます。
蕎麦の甘みは少し弱いものの、ほどよい歯ごたえなど喉越し重視で、冷たい蕎麦には非常に合う印象です。
ざるに盛り付けられていますが、盛りも良く200gくらいあるので、食べ終えた時の満足度がしっかりとあるのも特徴的です。
あとがき
食べ歩きに限らず外食を頻繁にしていると、相性の悪いお店というのは必ず出てきてしまう。定休日などもそうだが、臨時休業や満席など、それが何回も続くと一生行けないのかと思ってしまう。こちらのお店も4度嫌われてしまい、やっとの思いで入店することができました。
店主は現代蕎麦のルーツと言われる、栃木県足利市の一茶庵で修行をされた後、独立されたそうです。
料理は少なめですが、作れないというよりも厳選された印象で、どの料理も完成度は高めで、蕎麦自体の味も二八蕎麦とは思えないほどの美味しさがありました。