外観
高崎市街から烏川を渡り、高崎観音で有名な観音山を登ったところにあります。
途中、急勾配だったり、別れ道があったり、道が狭くなったりするので、けっこう冒険する感じがあります。
最寄り駅は、上信電鉄上信線の南高崎駅ですが、約2.2km、徒歩約1時間とかなり遠いです。
門を抜け、信楽焼が置かれた日本庭園を抜けると玄関になります。
庭を抜ける時間は、趣という言葉が良く似合い、心踊る瞬間でもあります。
駐車場
下から上がって来ると店舗らしき建物が見え、過ぎたところに駐車場が3台あります。
満車の場合はさらに通り過ぎたところに、第2駐車場があります。
急勾配だったり、道が狭いので、運転に自信の無い人には、来店すら難しいかも知れません。
店内
店主が陶芸家ということもあって、店内に入ると、さまざまな器が置かれています。
奥には薪窯もあり、提供される料理の器は、全て御主人が焼いたものです。
純和風の店内には囲炉裏があり、観音山から高崎市街を一望できる眺望です。
靴を脱いで上がる店内には、全部で48席があります。
メニュー
蕎麦は冷たいものと温かいものがあり、冷たい蕎麦は追加料金で汁を選ぶことができます。
一品料理として、囲炉裏で焼かれた鮎や、天ぷら、そばがきなどがあります。
鮎の塩焼き
囲炉裏で焼かれている鮎を見てしまっては、注文せずにいられません。
丸々一匹、キレイな状態で焼かれていました。
焼かれた鮎は長良川の子持ちの鮎です。
シンプルに塩で味付けされ、囲炉裏で焼かれた鮎は骨まで食べることができます。
穴子の天ぷら
数種類ある天ぷらから穴子の天ぷらを頂きました。
天ぷらには抹茶塩が付いてきて、そのままでも塩を付けて頂くこともできました。
脂はそれほど乗っておらず、非常にタンパクな穴子という印象です。
そばがき
非常にボリューム感のあるそばがきで、2人で食べても十分でした。
そばがきは湯に浸かり、専用のタレ、薬味のネギが付いてきました。
蕎麦の香りは弱いものの、モッチリとした食感を楽しむことができます。
タレは醤油をベースに、甘みが強めな醤油がつかわれていました。
梅おろしそば
お邪魔した日は雨が降り、気温が低かったため、温かいそばとして注文しました。
蕎麦の中央には、大根おろしと梅干し、それを支える大根です。
汁は優しい味付けで、スルスルと蕎麦を楽しむことができます。
気温が低いときの蕎麦ほど、ホッコリとさせられるものは無いことを、実感してしまいます。
皿盛そば
御主人が焼いた陶器に盛られた、珍しい皿盛の蕎麦です。
1人前を注文しましたが、皿盛そばには、大盛(1.5人前)、特盛(2人前)を選ぶことができます。
蕎麦汁は甘めで、返しよりも醤油が効いた印象を持ちました。
薬味の葱とワサビも香りよく、蕎麦に非常に合いました。
蕎麦には北海道幌加内産の蕎麦粉がつかわれています。
配合は2:8ほどで、蕎麦の香りは弱めですが、コシが強めで歯ごたえを非常に感じました。
あとがき
高崎市街を車で走っていると、遠くに観音様が見える。見えるけど、どうやって行けばよいのかと思っていたら、こんなに近くまで蕎麦を食べに来る機会があろうとは。
山の上にあるので抜群の眺望。エンジンが唸るような急勾配を登るので、ちょっとした非日常感と冒険心がくすぶられる場所に店がある。
店主が陶芸家ということだけあって、料理でつかわれる器も見事で、庭園を含めたお店の雰囲気にはどこか粋を感じてしまいます。