外観
飯能市の中心部から少し外れた住宅街の中にあります。
外観はトレーラーハウスのようで、なかなか日本では見慣れない作りになっています。
最寄り駅は西武池袋線の元加治駅ですが、徒歩20分ほどと遠めです。
駐車場
郊外型の店舗のため、来店客の多くは車で来店しています。
店舗敷地内に全部で10台ほどは置けそうな駐車場が完備してあります。
入店方法
人気店なので、入店方法を書いておきます。
満席の場合には、外にある受付票に名前と人数を書いて、外に用意してある5脚ほどの待機用椅子で待ちます。
店内
店内は外観から想像するほど広くなく、半分が調理場、もう半分が飲食スペースになっています。
席はカウンター10席、テーブル4席の全14席前後になっています。
メニュー
ラーメンは全部で6種類あり、基本のベースはあごだしのみで、チャーシューや味玉などのトッピングにより違う料理名になっています。
麺は中盛、大盛、替玉などがあり、追加トッピングとしてはメンマと味玉です。
サイドメニューとして、ラーメン屋さんには珍しいサラダや中華料理的なものがありました。
ご飯類もなかなか見かけない種類のもので、多国籍料理のような印象です。
四川麻婆丼
注文時に、辛さと痺れが5段階から選ぶことができるので、スタッフさんに聞いた普通くらいの2でお願いしました。
味はかなり本格的な中華料理の四川麻婆という感じです。
特選あごだし麺
あごだし麺にチャーシュー全部のせ、味玉付きのラーメンとなっています。
想像以上に高さのあるラーメンでボリューム感があります。
ラーメンの真ん中には、カイワレとメンマがのせてあります。
メンマは細く長く切られ、絶妙なくらいのシコシコ感がある食感に、甘みがある味付けになっています。
味玉はしっかり半熟で、燻製されたような香ばしさを感じます。
玉子の旨味がギュッと閉じ込められたようです。
ラーメンを半分以上覆っているのが4種類のチャーシューです。
炙りチャーシュー、低温調理チキン、自家製炙りベーコン、低温調理豚ロースの4種類です。
炙りチャーシューなどは、表面に焼きが入っていますが、味付けは最小限に抑えられた感じです。
食感、味ともにラーメン屋ではなかなか味わえないレベルにあります。
低温調理豚ロースも、塩っ気が強いものが多いのですが、西山屋さんのは、味付けが非常に良いです。
このままワインやビールなどのおつまみにも十分なるくらいに、完成度の高さを感じます。
麺は中細のストレート麺がつかわれています。
食べると歯切れの良さと、麺自体のダイレクトな味を感じることができます。
スープとの絡みやバランスも良く、スルスルと食べ進められてしまいます。
塩気を抑えるために刻み玉葱が入っていることもあり、魚系に極端に振れることなく、口当たりの良いスープに仕上がっています。
ラーメンスープのベースは国産豚のゲンコツ、鶏ガラ、モミジをつかい、長崎県産のトビウオを備長炭で焼いたあごだしをつかっています。
合わせるのは、愛知県三河産のたまり醤油をつかい、青森県産の帆立から抽出した煮汁をかえしにつかっています。
卓上には3つの調味料が置かれ、食べ進めたときの味変につかうそうです。
コチュジャンベースの自家製辛味噌、生山椒とヴァージンオリーブオイルのペースト、柚子胡椒です。
あとがき
店主は、都内5つ星のインターコンチネンタルホテルの料理長をしていた経験をもち、さまざまな料理に精通している技術や知識を持っているとのこと。
全体の印象としては、どの料理も主張することなく、バランス感に優れていると感心することが多かったです。ラーメン屋で修行したことがないにも関わらず、このレベルのラーメンが作れるということには脱帽です。
チャーシューなどの具材をピザ窯で炙ったりしているせいか、ピザのトマトやチーズの香りが移っているようで、面白い風味に感じました。