外観
金沢駅から徒歩3分ほどの場所にある「別院通り商店街」の中ほどにあります。
店名の「日々魚数寄 東木」は、「ひびこれさかなずき とうぼく」と読みます。
営業前などで暖簾が出ていないと、一切わからないほどひっそりと佇んでいます。
わたしの場合、車だったのもあり、1度通過後、徒歩でも通過してしまいました。
駐車場
店舗に駐車場はありませんが、商店街なので周囲にコインパーキングが点在しています。
観光地の金沢市内にしては料金は格安でした。
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店内
店内は飲み屋さんを居抜きしたような、小ぢんまりとした空間です。
席はカウンター4席、テーブル6席の全10席となっています。
東木さんは人気が高いうえ、席数も少ないので、来店時は必ず予約することをオススメします。
魚数寄ランチ
ランチタイムにお邪魔しましたが、魚数寄ランチの1種類のみとなっています。
お盆に小鉢が7品ほど、このあと3品ほど料理が追加され、全10品となっています。
自家製の漬物
胡瓜、昆布、しば漬けの自家製の漬物です。
どれも味は上品で、とくに昆布はしっかりと作り込まれた感じが好きでした。
粟麩の田楽
お餅のようにモッチリとした食感の粟麩に、しっかり味付けされた味噌の田楽です。
自家製のおぼろ豆腐
食感は少しゆるい印象を受けますが、味は大豆の旨味そのものを十分に感じられます。
だし巻き玉子
非常に薄めで、出汁のみで味付けられたような上品なだし巻き玉子です。
サイズは小さいながらも、丁寧な調理が食感から伺えます。
油揚げと小松菜の煮びたし
甘めな味付けですが、しっかりとした和食の出汁感を得られます。
油揚げや小松菜、葱、それぞれの素材の味も非常に良いです。
鯛のあら炊き
酢の物ように味付けされ、非常にさっぱりとしています。
十分に時間をかけられたのが、柔らかい食感からでも感じられます。
メザシの焼き物
炭火で焼かれているのか、非常に香ばしさがあり、焼き加減も絶妙です。
頭から丸ごと食べることができ、鮮度の良さも感じられます。
ガスエビの唐揚げ
当日の朝に揚ったものでしょうか、非常に身が柔らかく、揚げ加減も絶妙です。
薄めの衣も、海老の風味を消すことなく美味しいです。
お刺身
追加料金で予約時にコースに追加注文することができます。
お刺身は鯛、甘海老、鮪の3品で、日を置いたというよりも、鮮度の良さを感じられる美味しさです。
なめこと岩海苔の味噌汁
関東の人間からすると関西風で、薄味ながらもしっかりとした出汁を感じることができます。
具材の岩海苔や、なめこなどにも非常に気配りを感じます。
羽釜で炊きごはん
羽釜で炊かれたごはんは、見た目もツヤツヤしていて非常にキレイです。
とにかくご飯は非常に美味しく、炊き加減はもちろん、甘みや食感まで非常に美味しいです。
ご飯とお味噌汁はおかわり自由となっています。
ランチで使った食材で作った2種類のふりかけをかけてくれます。
これが再利用とは思えないくらいに美味しいです。
ご飯が美味しすぎて、おかわりするとご飯におこげが付いてきました。
おこげで食感は固くなっても、香ばしさが増して美味しいです。
あとがき
金沢を訪れた際に、ランチとしてお邪魔しました。実は、一軒を予約しようとしましたが断られたため、こちらのお店は代理だったのですが、結果的には大正解でした。
商店街に10席だけで営業と、ひっそりと佇む感じには、隠れ家的な要素を感じずにはいられません。店名の「東木」は、店主の東木宏憲さんの名前が由来で、金沢の料亭、京都の料理旅館、東京の割烹などで修行された経験をもっています。
料理は京風と言いますか、関西風の味付けが全体的で、薄味ながらもしっかり。素材の味を活かしつつ、食材選び、繊細な調理までの気配りを感じられます。特筆すべきはコスパの良さがすごいことで、追加料金のお刺身を除けば、かなり安い金額で食べられるという、店主の心意気には驚かされます。