外観
東武東上線上福岡駅の西口から直線的に、国道254号(通称:川越街道)をこえ、狭山市方面に向かったところにあります。
徒歩の場合、上福岡駅から1.4km、約20分と、けっこう遠く感じてしまう距離です。
店舗は1階部分が店舗、2階以降が居住スペースとなっているので、排煙とか大丈夫なのか、いらぬ心配をしてしまいました。
店内
店内はコの字のカウンターになっていて、ラーメン屋さんとしては、よくあるタイプのレイアウトです。
入店後の店内でも豚骨臭など無く、床もテーブルや椅子もベトベトしておらず、厨房含めても清潔感があります。
奥側の壁にはペインティングがしてあったり、ちょっとカフェのような雰囲気があります。
注文は店内にある券売機にて食券を購入します。
券売機のレイアウトもスッキリと整理され、メニューも決めやすく分かりやすいです。
初来店の方は、店外にあるメニューを確認してから入店されるとスムーズかと思います。
メニュー
ラーメンは豚骨ラーメンのみで、トッピングが違う5種類で、替玉があるため、大盛などの設定はありません。
トッピングには、豚骨定番の葱やキクラゲなどが用意されています。
サイドメニューにはご飯やチャーシュー丼などで、餃子はありませんでした。
味変用として、「熊本行き」のマー油と、「銚子行き」の煮干し風の2種類が用意されていたのが、かなり気になりました。
炙りチャーシュー丼
チャーシュー丼は、(大)、(中)、(小)の3種類があり、ご飯の量による違いのようです。
(中)を注文しましたが、けっこう多く感じるほどで、ラーメンと合わせるとけっこう満腹感がありました。
チャーシューは切り落としと、ラーメンに入っているのと同様の切られた豚バラの2種類が入っています。
切り落としは炙られ、表面に焼き目が付き、香ばしさと独特の食感です。
味付けは甘めのタレですが、絶妙な味加減で、コッテリなラーメンと合わせても、美味しく頂ける味付けになっています。
スペシャル
5種類あるラーメンの中から、「全部のせ」のスペシャルを注文しました。
豚骨ラーメンではあるものの、見た目はキレイで、どこか上品にすら見えてしまいます。
添えられているのは、豚骨定番の刻まれた青葱と、キクラゲです。
シンプルな具材ですが、どちらもちゃんと美味しく、丁寧に処理されています。
味玉はしっかりと出汁の風味を帯びつつ、バランスを崩すほどの味ではなく、黄身の半熟感も美味しいです。
「豚骨に味玉?」と思われがちですが、豚骨の本場である九州のラーメンには、ほぼオーソドックスなトッピングとなっています。
チャーシューは豚バラ肉がつかわれ、脂身との配分も食べやすく、旨味を感じられます。
しっかりと味付けがしてあり、濃いめの色合いに仕上がっていますが、辛すぎず薄すぎず、良い塩梅です。
ホロホロとした柔らかめの食感でありながらも、ちゃんと肉っぽさの残る噛み心地です。
麺は細めのストレート麺ですが、通常よりも若干太めで、時間の経過による伸びや、粉っぽさが抑えてあります。
ちゃんと豚骨に合う。豚骨に合わせた麺なのだということが分かります。
麺に合わせるのは、かなりクリーミーな泡系のスープです。
国産豚骨のみをつかい、3日間掛けられたスープは、豚骨の旨味を存分に感じることができ、舌触りも非常に滑らかです。
関東の豚骨ラーメンだと、合わせている醤油がどうしても強めになりがちですが、醤油は控え目で、しっかり、じっくりと豚骨の風味や旨味が伝わってきます。
替玉
替玉は別皿によって提供され、通常のサイズと、半分のサイズの2種類があります。
基本は食券による注文ですが、お釣りが無ければ現金対応もしているようでした。
麺の固さは5段階で設定されていますが、記載の無い「粉落とし」にも、ちゃんと対応してくれました。
あとがき
店舗のオープンは2023年。店名の「44」は、「フォーティフォー」と読むそうで、名前の由来は店主の名前からとのこと。(店舗公式の インスタアカウントに投稿されていました。)
こちらの44(フォーティフォー)さんは、本場九州にも負けず劣らずの味で、一体どこで修行されたのかが非常に気になるところです。
店主の方は豚骨ラーメン屋にありがちな寡黙な人ではなく、優しく良い人でしたw
埼玉の豚骨ラーメンといえば、熊谷の豚骨らーめん てっちゃん、伊奈町の博多長浜らーめん 楓神、所沢の特製ラーメン はせがわ、博多らーめん ひまわりなどがありますが、間違いなくトップクラスの実力と言えるでしょう。