外観
JR、地下鉄日比谷線、筑波イクスプレスなど各駅の秋葉原駅を降りて、総武線の高架下を浅草橋駅方面に歩き、飲み屋街が点在している少し暗めな裏通りにあります。
夜にお邪魔したせいか、ライトアップで余計に雰囲気漂う感じです。
店内
入ってすぐのところに麺打ち場、穴子や海老の入った水槽がお出迎え。
和風で落ち着きある店内に、ついついまったりしてしまいそうです。
席はカウンター4席、テーブル14席の全18席と、小ぢんまりとした感じです。
メニュー
いつも通りにメニューを撮影していると、女将さんらしき人から「撮影禁止です」とのことなので、雰囲気だけお伝えします。
蕎麦は温かいもの、冷たいもの、種類はかなり多めな印象です。
蕎麦以外にも、蕎麦前や季節感のある手書きのメニューなど、料理もいっしょに楽しめそうな雰囲気です。
富山の板わさ
なぜ富山なのか分かりませんが、板わさに昆布が巻かれています。
よくよく考えると、どうやって昆布を巻いているのか少し不思議なんですが。
昆布はしっかりと味が落ち着いて、板わさの甘みに、山葵と醤油で非常に合いました。
活〆わらさ
わらさとはブリの稚魚のことで、ブリほど脂はのっていませんが美味しい魚です。
身は若い感じで熟成度はありませんが、新鮮な感じの身で、コリコリとした食感が非常に楽しめます。
魚といっしょに付いてきた薬味も、非常に芸が細かく美味しかったです。
塩炒り銀杏
9月にお邪魔したので、季節感のある銀杏を注文してみました。
銀杏を塩で炒ったそうで、熱々の殻を割りながら食べます。
大きめな粒で、あらためて銀杏の美味しさを実感しました。
岩塩のような塩もちゃんとこだわっているようでした。
ふぐの天ぷら
天ぷらでふぐがあったので、ついつい注文してみました。
いっしょにカリフラワーの天ぷらも付いてきました。
衣は薄めで、火の入り具合も非常に良い感じです。
ふぐは少し身が固めでしプリッと感が弱かったのですが、カリフラワーの天ぷらは美味しかったです。
合盛り
蕎麦に「ざる」と「田舎」の2種類があったので、そのどちらもを楽しむことができる合盛りを注文しました。
それぞれが2盛りづつ、ざるに盛られています。
江戸蕎麦という感じで、蕎麦汁は辛めでインパクトがあります。
蕎麦をどっぷり付けずに、ちょい付けで食べると、蕎麦の味を楽しめます。
こちらはざるそばで、更科までとはいきませんが、真っ白に近いような色合いです。
蕎麦粉は、栃木県もしくは茨城県産の常陸秋蕎麦をつかった十割です。
細めに切られたチュルッとした喉越しが非常に良く、辛めの汁を付けると蕎麦の甘みを非常に感じられます。
田舎そばなので、てっきり太めかと思いきや、ざると同じ細めの蕎麦です。
外殻をつかっているので、色合いは黒く、ざるよりも蕎麦の風味が強く感じられます。
蕎麦湯は南部鉄瓶に入ってくるので、雰囲気があります。
中身はトロミ感があり、非常に濃くて美味しいです。
あとがき
秋葉原に久しぶりにラーメンを食べに行くも、秋葉原にある人気のラーメン屋さんはどこも早仕舞いで夕飯時には真っ暗。スマホ片手に歩いていると雰囲気あるお蕎麦屋さんを発見したので、お邪魔してみました。
メニューの撮影禁止の洗礼を受けたので、厳しいお店なのかと思いきや、料理はどれも手が込んでいて和食の基本がしっかりとしています。季節感が感じられる食材に価格もお手頃です。蕎麦も繊細で満足度高めでした。
厳しいかと思われた印象でしたが、帰り際には、御主人も女将さんも笑顔で送り出してくれました。