第1話 神奈川県川崎市稲田堤のガーリックハラミとサムギョプサル
南武線稲田堤駅から出ると、雨だった。五郎は地図を見ながら歩く。
小太り、ではなくかなり太った女性(頼経明子)に突進されそうになりちょい焦るが、無事クライアントのふとん店の佐古田(寺田濃)のところに到着。
佐古田は娘の嫁入り道具をヨーロッパ製で揃えたいという。
寿苑
第2話 江東区清澄白河のポパイベーコンとサンマクンセイ刺
清澄白河駅から出てくると、井之頭五郎(松重豊)は大きなため息をついた。このところ仕事のドタキャンが続いている。
ハンカチを忘れ、みやげ屋に入る。手ぬぐいを一つ取ると、福だるまの絵。
「このだるま、きっと、持ってくる…」
だるま
第3話 杉並区西荻窪のラム肉のハンバーグと野菜のクスクス
中央線西荻窪の駅を出てくる井之頭五郎(松重豊)。
先輩(角田信郎)に呼ばれたのだ。飲み屋が並ぶ路地を歩いていて、昔よくこの辺りに呼び出されたことをふと思い出していると、なんと目の前で先輩が昼間から飲んでいた。
tamtamu
第4話 台湾宜蘭県羅東の三星葱の肉炒めと豚肉の紅麹揚げ
その日、得意客の山村(竜雷太)に商談で呼ばれたが、なぜか山村が明日からの初台湾出張のことを知っていた。
友人の滝山が漏らしたのだった。ついでに宜蘭の三星郷という町で働きながら農業生産学の勉強をしている孫の貴子(大久保麻梨子)に届け物をお願いされる。
全台小吃
第5話 台湾台北市永楽市場の鶏肉飯と乾麺
礁渓温泉のホテルを出た井之頭五郎(松重豊)は、アランから頼まれた、フランスで行われるアジア物産イベントの台湾工芸品リサーチのため、国立伝統芸術文化センターへ向かった。
そこは、昔の台湾の街並みが広がっていた。筆や茶器を見た後、何やら赤い小さなものが串刺しになっているお菓子が売っているのを見つけ、一本買ってかぶりついてみる。
なんとトマトが飴でコーティングされていた。
永樂小吃
第6話 東京都目黒区大岡山の魚定食となめろう冷茶漬
「今日の仕事は決まればでかそうだし、なんか今日はいいことありそうな気がする…」明るく大岡山駅から出てくる井之頭五郎(松重豊)。
KYアフェリエイトプロダクツは、ここ大岡山支店も六本木に移転するため、五郎にインテリア全てのコーディネートを頼みたいという。
九絵
第7話 東京都世田谷区千歳船橋のラム肩ロースとラムチョップ
井之頭五郎は最近忙しい。
忙しいのは有難いもののちょっと疲れを感じていた。「なんかパワー系なもの、入れたいなあ…」そんなことを思いながら、知り合いの妹、ヨガインストラクター・斎藤玲(浅見れいな)のいる文化教室へ。
今度初めて持つ自分のヨガスタジオの内装を五郎に頼みたいという。嬉しそうな玲を祝福する五郎だった。
まーさん
第8話 東京都渋谷区代々木上原のエマダツィとパクシャパ
今日は友人の滝山から紹介された客、内田さんのところに納品に行く。
井之頭五郎(松重豊)が「base works」という看板の店に入っていくと、内山さんの妻(横山めぐみ)が待っていた。
お茶を出してくれるのだが、なんだか雰囲気が違う。目がうるんでいるというか…。
ガテモタブン
第9話 千葉県いすみ市大原のブタ肉塩焼きライスとミックスフライ
「・・・漁港の匂い・・・空気・・・声・・・活気・・・」
千葉の大原漁港で哀愁に浸る井之頭五郎(松重豊)。
販売所で伊勢海老が隣の食堂で食べられると勧められそそられるが、まずは仕事と断念し大原駅に戻り、冷凍みかんを買っていすみ鉄道に乗り込んだ。
源氏食堂
第10話 東京都江東区亀戸の純レバ丼
師走の忙しい時に五郎は腰を痛めてしまい、何と3日も入院している。
仕事が頭から離れずベッドで手帳を広げていると、夕食を運んできた看護師(須藤温子)に止められた。
三度の食事だけが楽しみな五郎だが、病院食はやっぱり味が薄くパンチがない。
菜苑
第11話 埼玉県越谷市せんげん台のアメリカンソースのオムライスとカキのムニエル
井之頭五郎(松重豊)が東武伊勢崎線のせんげん台駅を降りてくると、「かすかべ湯元温泉」の看板が目に入る。
ここは温泉街なのか?と思うも周囲を見渡しても温泉らしき建物はない。
走っている自転車が多いなあと思いながら、住宅街を歩いていく五郎。
厨 Sawa
第12話 東京都豊島区西巣鴨の一人すき焼き
西巣鴨の駅近くの不動産屋さんに来た井之頭五郎(松重豊)。
クライアント森田さんの依頼で、貸店舗の内見に来たのだ。自分が借りるのでもないのになぜかエントリーシートに記入させられていると、それを覗いた不動産屋さんの社長(土屋伸之)が「いのあたまさん」と読んだ。
しゃぶ辰
SP 真冬の北海道・旭川出張編
井之頭五郎(松重豊)は年明け早々北海道の旭川空港にいた。
空港のカフェでパソコンを開き、仕事に追われていた。腕時計を見て慌ててバスに乗る。「冬の旭川・・・もっとのんびりしたかったな・・・」
ホテルに着いても携帯は鳴り続け、パソコンを打ち続けていたが・・・やがて決意し、携帯を部屋に置いて雪の街に出た。
「思っていたより静かな街だな」そんなことを考えながら歩いていると、突然腹が減ってきた。一人で落ち着いて食べられる店を捜すのだがなかなか見つからない。
独酌 三四郎
久しぶりの遠方出張、九州は福岡県、博多にやって来た五郎。
まずは友人の奥村(中村ゆうじ)の店、「節句人形おくむら」を訪ねた。元気で地元で頑張っている友人にほっとすると、小腹がすいた。
自由軒
SP 真夏の東北・宮城出張編
その夜、井之頭五郎(松重豊)は仙台の牛たんの店、「萃萃」にいた。
ぶっきらぼうな親方(でんでん)とお客さんの小気味良い会話を聞きながら、昼間、旧友の岸本(渡辺いっけい)と会った時のことを思い出していた。
新しい商業施設「シーパルピア女川」での秋のイベントを紹介された。
久しぶりの旧友からの仕事、しっかり頑張らねば。
牛たん 萃萃
女川海の膳ニューこのり
食事処亀鶴
SP 井之頭五郎の長い一日
井之頭五郎(松重豊)は、なぜか荒野に立っていた。何もない土地を歩き続けていると、一軒のレストランを見つけた。
入ろうとした途端、強盗らしき二人組が走り出てきて、その後に銃を持った男が…!五郎が絶叫したその時、愛車の中で目が覚めた。企画書を見返していて眠ってしまったらしい。
アポまでまだ時間があり、先に何か腹に入れようと車を走らせた。川崎の工業地帯に差し掛かり、焼肉の「つるや」を思い出し行ってみると、なんと満席。
諦めて枝川の倉庫に向かうと、定食などがある枝川の「アトム」を思い出し、立ち寄ってみるが今度は閉店していた。
つるや
井之頭五郎(松重豊)は、なぜか荒野に立っていた。
何もない土地を歩き続けていると、一軒のレストランを見つけた。入ろうとした途端、強盗らしき二人組が走り出てきて、その後に銃を持った男が…!五郎が絶叫したその時、愛車の中で目が覚めた。