外観
お店は沼津市の中心部から少し離れた東名高速道路の沼津インターチェンジからほど近い場所にあります。
徒歩での来店の場合は、最寄り駅はJR御殿場線の大岡駅で約2kmと遠く、沼津駅からバスで来るのが便利なようです。
少し肌寒い春先にお邪魔しましたが、河津桜が満開でキレイでした。
店舗建物は純和風な平屋建てで、蕎麦屋の雰囲気バッチリです。
駐車場
店舗敷地内にかなり広めな駐車場があります。
およそ15台ほどは置けそうなので、よほどでなければ置くことができそうです。
店内
店内は外観の雰囲気そのままに、靴を脱いで上がる板間になっていて、大きな窓から竹を見ることができます。
御主人の趣味なのか、写真を印刷したものが飾られています。
席は全部で26席となっています。
入ってすぐの場所に蕎麦打ち場があります。
石臼もあり、自家製粉、手打のお蕎麦が食べられるので、期待値が上がります。
おしながき
蕎麦は全部で6種類で、温かいものと冷たいものがあり、全て手打の十割蕎麦です。
サイドメニューには天婦羅や酒の肴になりそうな料理が2、3品ありました。
天ぷら盛合せ
天ぷらは出来たものからお出ししますとのことなので、最初はかぼちゃです。
衣は気持ち厚めですが、天ぷら油の臭みなど全くなく、火の入りが非常に良いです。
天ぷらには3種類の塩と天つゆが出てきます。
塩の説明はとくにはありませんが、どれを合わせても美味しいです。
天つゆも美味しく、天ぷらを食べる自由度があって食べていて楽しめました。
2皿目は、米茄子、山うど、玉葱のかき揚げです。
かき揚げは甘みが非常に出ていて、山うどは香りが際立ち、米茄子は火の入った食感と、美味しさが絶妙です。
3皿目は海老とふきのとうです。
海老も見事と言わんばかりの揚げ具合で、足もサクサクとして香ばしいです。
ふきのとうは、独特の苦味に春の訪れを感じさせてくれます。
もりそば
非常にシンプルで一番、蕎麦の味を実感できるもりそばをお願いしました。
蕎麦汁の見た目は、少し薄めで淡い色合いです。
素材には利尻昆布や、鹿児島の枯れ節などをつかっているそうです。
味は昆布の出汁感が強く、非常に円やかで、蕎麦との相性も良い感じです。
蕎麦は細めに切られた手打蕎麦で、見た目は白から若干の茶色で、星も見ることができます。
最初の食感は、非常に柔らかく十割蕎麦のようなボッソリしておらず、滑らかな食感です。
蕎麦汁と合わせると、丸みのある甘さ、旨さが非常に引き立てられ、独特の蕎麦の美味しさを感じることが出来ます。
あとがき
ふく田さんは沼津市で一番人気のあるお蕎麦屋さんで、遠方からも訪れる名店です。
どの素材も全国から厳選したものを取り寄せており非常にこだわりを感じます。天ぷらにせよ、蕎麦にせよ、その厳選された素材を存分につかい、丁寧に調理されているのが分かりますので、満足度は非常に高いです。
ただ、食事が出るタイミングや他のお客さんとの兼ね合いが面倒なのか、天ぷらが蕎麦の後に出てきたりして、少し不思議な感じもしました。