外観
平塚市内を通り、海沿いを走る国道134号線と平行する、市道平塚大磯海岸線道沿いの西海岸商店街というアーケードにあります。
最寄り駅は、JR東海道本線の平塚駅ですが約1.4km、駅前のバスに乗って約15分ほどの距離になります。
店内
出入り口は正面、通り沿いの2ヶ所で、店内は真ん中に厨房があり、周りを取り囲むような大きめのコの字カウンター。どことなくお店全体の雰囲気に哀愁があります。
席はカウンター席のみ全18席です。
メニュー
ラーメンはタンメンのみで、トッピングの違いにより10種類ほどあります。
麺の量は、普通盛(1玉)、中盛(約2玉)、大盛(約3玉)に、それぞれすることができます。
メニュー表に追加トッピングは書かれていませんが、注文時にお願いすれば、他のラーメンの具材をトッピング対応可能です。
サイドメニューは、焼ワンタン、焼餃子、ライスなどです。
メニューは、店内の2ヶ所にも貼ってありますが、外に貼られているのが一番見やすかったので、慣れていない人は入店前に確認すると良いでしょう。
焼ワンタン
シンプルにワンタンが焼かれたものですが、想像していたものと、全く違う見た目に驚きました。
1人前5個と書かれていますが、6個入っているのはお店のサービスなのでしょうか。
広げられた黄色い薄めの皮は、表面にこんがりと焼き目が付けられ、パリパリ食感です。
中には餡が入り、さながら酒のつまみのような感じで、ビールに合いそうです。
焼餃子
1人前は6個なはずですが、なぜか8個。ワンタンに続いて、こちらもサービスのようです。(ありがとうございます。)
餃子1つの大きさは、一般的なものよりも少し大きめです。
多少の焼きムラがあるものの、見た目ほど味は気になりませんでした。
厚めの皮にしっかりと付けられた焼き目で、焼き面は揚餃子に近いパリパリとした食感です。
餡は野菜をメインにし、味付けは、皮を含めて、全体的に甘みが感じられます。
わかめタンメン
お店で一番人気じゃないかというくらいに、良く注文されていたタンメンです。
ラーメン丼としては、けっこうなサイズの丼で、見た目にかなりボリューム感があります。
ラーメンの表面はキレイに整麺されています。
大きな器を覆うだけあって、麺は200g以上はありそうで、非常に食べごたえがありました。
わかめは平塚という土地柄、相模湾で採れた地元産がつかわれているのか、鮮度の良さから来るような柔らかい食感と美味しさでした。
チャーシュータンメン
チャーシューやワカメなど、ラーメン定番の具材が表面にのっているので、見た目的には、かなりラーメンに近いです。
ワカメは、わかめタンメンと同じものがつかわれ、彩りとして見た目的にも非常に映えていました。
チャーシューにのせられたメンマは、全体の中で唯一ラーメンっぽい印象を受けました。
柔らかめに煮付けられ、噛みしめるたびに、甘く濃いタレがメンマから滲み出てきます。
チャーシューは厚めに切られたものが5枚。見た目の迫力とボリューム感があります。
時間を掛け仕込まれているためか、肉々しい歯ごたえはありつつ、ジューシーさが残されています。
かん水をほぼつかっていないような、真っ白さが特徴的なストレート麺です。
低加水麺でゴワゴワとした食感がありますが、時間の経過とともにスープが染み、ツルっとした食感に変化していきます。
スープはほぼ透明のようで、やや黄色を帯びた色合いです。
平塚タンメンの特徴である酸味は、リンゴ酢を用いたもので最初は酸味による強烈さがあります。
スープのベースは鶏ガラのようで、酸味と旨味が絶妙なバランスを保ち、ラーメンとタンメンの良いとこ取りの印象です。
平塚タンメンでは、スープに辣油を入れるのが定番となっています。
どちらかと言えば、個人的には「入れない派」なのですが、百聞はということで、お店オリジナル辣油を垂らします。
タンメンの酸味よりもベースとなるラーメンっぽさが引き出されて、味に深みが増されました。
あとがき
店名の「花水」は、店舗周辺にある「花水川(はなみずがわ)」など、地名由来のようですが、実際の店名は「かすい」と読みます。きっと飲食系に「はなみず=鼻水」では、具合が悪いからでしょう。(実際に聞いた訳ではないので、あくまで想像ですが)
昔ながらの昭和雰囲気のコの字カウンターで、メニューはほぼタンメンのみと、オリジナル性に感銘を受けます。たまたまなのかも知れませんが、餃子をサービスしてくれたり、人当たりの良い店員さんの雰囲気、食堂感のあるお店も好きです。
平塚タンメン(ラオシャン)を、通算3店舗食べた感想としては、一番ラーメンっぽい感じがありつつも、三者三様の味を感じられましたのが、面白かったです。